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幼少期から十数年、バレエ一筋。
東京バレエ団の準団員候補として舞台に立ち、国内コンクールで入賞を重ねてきた。
怪我による転機。
現在は都内某K大学の医学部で解剖学と心理学を学んでいる。
舞台で培われた姿勢、首筋のライン、呼吸の深さ。
それらは彼女の身体に刻まれ、立ち姿そのものに品を宿している。
医学を学ぶ知性と、夜を知らない瑞々しさ。
目が合えば少し照れるような表情の奥に、ステージで鍛えられた静かな強さがある。
「肩書きではなく、一人の私として誰かに会いたかった」
彼女がここにいる理由は、その言葉に尽きる。
夜の世界とは完全に無縁の環境で育ち、この選択をした。
医学部の現役学生が、こうして時間を作れる期間は長くない。
今この瞬間にしか会えない彼女の時間が、ここにあります。