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岡山について

岡山県は日本の都道府県の一つ。中国地方南東部に位置する県。県庁所在地は岡山市。温暖な瀬戸内の気候を背景に古代より独自の文化圏を形成し、現在では中国・四国地方の交通の要衝として発展している。ブドウや桃をはじめとした高品質の果物の生産地として有名である。北は中国山地、南は瀬戸内海に面しており、大小合わせて約90の島を有す。東は兵庫県、西は広島県、南は香川県、北は鳥取県と隣接している。広島県東部に位置する備後地方や香川県島嶼部などと合わせ、古くは「吉備国」と呼ばれた。吉備国は大和朝廷に並ぶほどの強大な勢力を持っていたとされ、県内にも数多くの遺構が残っている。江戸時代には岡山に池田氏、津山に森氏が入封し、倉敷は天領となった。特に池田氏は日本三名園の後楽園を造成し、閑谷学校を開くなど、文化・教育面で多大な功績を残した。
明治時代以降は大規模な港湾が存在しなかったため、工業化に後れをとった一方で、児島湾の干拓事業による穀倉地帯の開発やブドウや桃をはじめとした商品作物の栽培が盛んに行われるなど、典型的な農業県であった。第二次世界大戦後はコンビナートが立地し、交通網の整備も相まって瀬戸内工業地域の中核をなすなど、工業県の様相を呈している。県名は県庁所在地の岡山市に由来する。「岡山」とはもともと現在の岡山城のある場所に存在した小高い丘のことを指して呼んだものであったが、戦国時代に宇喜多秀家が「岡山」に城を築き、その後形成された城下町を含めて岡山と呼ぶようになったことに由来する。なお、秀家の書状から「岡山」が城下町の地名として呼ばれ始めたのは1594年(文禄3年)頃からであると推測される。主に東京式アクセントの岡山弁が用いられるが、旧国ごとに「備前弁」「備中弁」「美作弁(津山弁)」の3種に分類されることもある。

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